パケ放題で 100 万円請求
パケ・ホーダイ。
あの i モードとかが定額料金になる料金体系です。携帯電話には電話やメールだけでなく、パソコンとつなぐことでインターネット接続をする機能があります。パケ・ホーダイでは i モードやメールは定額料金になりますが、携帯電話とノートパソコンとをつないでインターネットするときは定額料金にはなりません。それを知らずに「わーい、定額だーい、よーしパパ Napster で 100 曲落としちゃうぞー」とかって 100 万円請求された人がいるらしい。
1000 人くらい。
わー、バカだねー。ちゃんと読んでなかったんだねー。一人平均 10 万としても 1 億のもうけだねー、やったねドコモー。と言うのは簡単です。朝飯前です。だがそれでいいのでしょうか?
世の中には説明書や約款を読まない人間が数多くいます。いや、読まない人間の方が多いのではないでしょうか。彼らを「無知」「アホ」「常識知らず」と切り捨てるのは簡単です。朝飯前です。だがそれでいいのでしょうか?
もしかしたら彼らは優秀な弁護士を引き連れて訴訟をおこすかもしれません。彼らは裁判には勝てないでしょうが、裁判は長期化するかもしれません。何年も裁判をやっていたらマスコミが目をつけるかもしれません。そしてマスコミの報道がせっかくこさえたブランドイメージを破壊するような世論を誘発するかもしれません。
こうなっては彼らの勝ちです。彼らは金銭的には敗北しても社会的勝利と精神的安寧を得るのです。可能性はゼロではありません。
文や言葉は言い逃れのための既成事実を作るためのものではなく、相手に自らの意思を伝えるためのものです。「言ったじゃん」とか「書いたじゃん」では遅いのです。彼らには伝わっていません。彼らは読みづらいと思っており、読んでいません。分かりやすい表現でなくては頭に入らないし読んでくれません。本来は読まない方が悪いのですが、書き手にも責任があります。その道に明るい人もいれば暗い人もいます。
常日頃からできるだけ万人に分かりやすい表現を使いたいものです。それが大人ってもんでしょう。コミュニケーションってもんでしょう (この文章が読みづらいよ、というツッコミはなしで)。
だいたい。
だいたいからして携帯電話会社の料金体系は複雑です。複雑怪奇魑魅魍魎です。そこへ行くとソフトバンクは単純明快です。「他社の料金体系と同じで。」実に分かりやすい。
今まであまり好きな会社ではありませんでしたがこれでちょっと好感度があがりました。しかし残念ながらその他社の料金体系が複雑怪奇です。であるからしてソフトバンクが最も複雑怪奇です。
複雑な料金体系の中でもさらに難解で極小なただし書きが多いのがパケット通信に関するものです。ドコモのパケット通信に関する説明 をご覧頂きたい。1 パケットあたり 0.02 円とか全然分かりません。
パケットて。
携帯の 1 パケットがどれくらいかなんて知りませんよ。教えてくださいよ。どこですか。載ってないですよ。どういうことですか。なんだなんだ、まさか私に調べろというのですか。その高慢ちきな態度は何なんですか。私は調べません。圧力には屈しません。誇りは捨てません。あなたが換算してくださいよ。バイトに。キロバイトに。何ならキビーバイトに。
というわけで、こっそり調べたところによると 1 パケットは 128 バイトらしい。
とすると。ナプスターで 60 分のアルバム 1 枚を落とすと 86.4 MB だから
契約形態 | 料金 |
---|---|
DoCoMo パケ・ホーダイ | 1 万 4 千円 |
DoCoMo 割引契約無し | 14 万円 |
au ダブル定額 | 3 万 5千円 |
au ダブル定額ライト | 5 万 7 千円 |
au 割引契約無し | 19 万円 |
と。CD を買った方が遙かに安いですね。これが DoCoMo クオリティ。そして au クオリティ。
ちなみに mixi のログイン画面を表示させると、割引無しの場合
DoCoMo 291 円
au 393 円
これが DoCoMo クオリティ。そして au クオリティ。
意外なことに 1 パケットが何バイトであるかを分かりやすく明記しているのはソフトバンクだけでした。他社も書いてあるんですが意図的に分かりづらい場所に記載してあり、探すのに苦労しました。
次回は各社の通話料金に迫ります。
(キビーバイトは 1,024 バイトです)
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