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Xperia X12 に関する噂

2010 年 9 月 15 日 水曜日

現在、ドコモキャリアで最も売れているスマートフォンは Xperia SO-01B (国際版である Xperia X10 をほんの少しだけドコモ仕様にアレンジしたもの) ですが、これの後継機に関する噂が PRLog に記載 されています。記事は Xperia X12 と Xperia X11 のスペックなどを紹介しています。

Xperia X12

記事によると、11 月の序盤にドコモが冬のラインナップを発表し、その中に Xperia X11 と X12 が含まれるそうです。Xperia X12 のスペックは下記の通りです。

  • 名称: Xperia SO-01C
  • CPU: Texas Instruments の OMAP 4 (1.5 GHz)
  • ディスプレイ: 解像度 1080 x 720 の有機 EL (AMOLED) パネル
  • カメラ: 1,200 万画素
  • 厚さ: 10 mm
  • ジャイロスコープ付
  • プラットフォーム: Android 2.2 (もしかしたら店頭に並ぶときには 3.0 になってるかも)
  • 出荷: 2011 年 第 3 週

また、Sony Ericsson (ソニーエリクソン) の独自 UI (ユーザーインターフェース) である Timescape (タイムスケープ) と Mediascape (メディアスケープ) についてもかなり改良するそうです。そればかりではなく、さらに第三の独自 UI も搭載することになるそうです。Sony Ericsson は「比較的古い OS を搭載してリリースされたのにも関わらず、Xperia X10 は結構売れた。一部の Android ファンは最新の OS を搭載することを望むが、我々は最高のユーザー体験を提供するために良く調整された独自 UI を選択した。」とか何とかおっしゃっているそうです。

Xperia X11 は Windows Phone 7 を採用し、スライド式の Qwerty キーボードを搭載するそうです。以上、適当に読んだので間違ってるかもしれません。悪しからず。訳が合っていたとしても情報源はソニーエリクソンのファンの掲示板ですので信憑性は低いと思います。特に、採用ディスプレイと厚さが怪しいですね。

Xperia のプラットフォーム

さて、Sony Ericsson は独自 UI がいかしてるから古い OS (正確にはプラットフォーム) でもオッケーと言わんばかりですが、私はそうは思いません。私が触った限りでは Xperia SO-01B はカメラの起動が遅いしスクロールが滑らかではありません。一言で表現するならもっさりしています。その原因の一つにプラットフォームの古さがあると思います。Android は 2.1 でマルチタッチに対応し、2.2 では大幅な高速化を果たしました。Xperia SO-01B および Xperia X10 は未だに Android 1.6 です。

今、Xperia がそこそこ売れているのは日本で言えば「他に選択肢がないから」ではないでしょうか。ドコモではそもそも Android 端末が他に存在しない (LYNX SH-10B はクラムシェルですし、そもそも販売停止中) のです。しかし、来月になると事情が変わってきます。

来月中には Android 2.2 を搭載した Galaxy S がドコモから SC-02B として販売開始されます。ライバルは Android 2.2 を搭載しているにも関わらず、噂では Xperia X10 はようやく来週 Andoroid 2.1 になるようです (Xperia SO-01B ではドコモの調整が入るためもしかしたら来月になるかもしれません)。遅すぎです。上にも少し書きましたが、独自 UI の搭載によって Xperia X10 のプラットフォームの更新が遅れているのです。通常のスマートフォンも Android を自社のスマートフォンに搭載するために微調整しますが、Xperia はそれに加えて独自 UI の調整も行わなければなりません。これにかなり時間がかかっているのではないでしょうか。ちなみに、Xperia X10 は、ハードウェアがマルチタッチに対応していませんので、プラットフォームが Andoroid 2.1 以降に更新されたとしても、依然としてマルチタッチには対応しません。

追記
Xperia の Android 2.1 へのアップデートは 9月末ごろに予定されていましたが、10 月末に延期されたと 公式アナウンス がありました。この調子だと Galaxy S のリリースより遅くなるかもしれませんね。

追記
なんと、Xperia のソフトウェアがアップデートされてマルチタッチに対応しました。ハードウェアがマルチタッチに対応していないというのはガセネタだったようです。この場を借りて訂正しお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。現在、Xperia X10 の実機が手元にあるのですが、Regza Phone と比較すると Xperia X10 のマルチタッチは若干動きが鈍いです。特に Google map で顕著です。ブラウザではそれほど違いはありません。

じゃあ、マルチタッチにも対応していてサクサクの iPhone を買えよとよく言われますが、iPhone と言われると躊躇してしまいます。iPhone は実際に触ってみると魅力的な端末ですし、端末料金も通信費も安い。でも、購入したくない理由があるのです。

Apple の閉塞性と Google の自由度

現在のスマートフォン市場は Apple の iPhone が圧倒しています。しかし、iPhone に搭載されている iOS は Apple 製品しか搭載することができませんが、Google の Android はどんな会社の製品でも搭載することができます。また、アプリケーション配布サイにも違いがあります。Apple の App Store のアプリの審査基準はあいまいでその適用は恣意的ですが、Google の Android Market はほぼ無審査です。4 日前に緩和されたものの App Store の理不尽な開発言語制限もいつ復活するか分かりません。さらに言えば、Apple 製品は Flash に対応しません。Flash を使ったウェブサイトは数多くあるにも関わらず、Apple はそれらを切り捨てています。

ユーザーはどちらを選ぶか

スマートフォン開発者は iOS を選びたくとも選べません。アプリケーション開発者は App Store よりも Android Market を選ぶでしょう。双方の開発者に支持されるならば Android の市場は今後非常に大きくなることが想定されます。PC の世界では Mac と Windows がありますが、ユーザーは圧倒的に Windows を支持しています。ブログ製作ツールの Movable Type と WordPress では WordPress が支持されました。では、スマートフォンユーザーは iPhone と Android のどちらを選ぶでしょうか。

iPhone と Android のシェア

quαntcast によれば、2010 年 8 月時点での北米のインターネット・トラフィック・シェアは、iOS が 1.3%、Android が 0.4%、Blackberry が 0.2% を占めるそうです。1 年前は iOS が 0.7%、Android が 0.02% でした。iOS が 1 年間でシェアを 2 倍に増やす間に Android は 20 倍にシェアを増やしています。ところで、iOS の 1.3% の内訳は iPad が 0.3%、iPod が 0.3%、iPhone が 0.6% だそうです。Android を搭載したタブレットはまだ少数ですし、音楽プレイヤーもまだリリースされていないはずです。となると 0.4% という数字は Android 携帯がほとんどを占めるはずです。となると、iPhone と Android の差はわずか。このままいけば遅くとも 2011 年中には Android 携帯は iPhone を超えることになるでしょう。

iPhone は購入すべきではないとは言いません。むしろ買ってください。iPhone は現在最高の素晴らしい端末ですし、事実上の業界標準です。iPhone を使ったことのない人間に iPhone を語る資格はありません。今、iPhone を買っておいて、2 年後に Android を使うというのも素晴らしい選択肢だと思います。


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  • コメント

    FK774 2010 年 9 月 22 日
    相当間違ってますが、チラシの裏なら仕方ないか。。。
    プロ 2010 年 9 月 23 日
    一部、誤解を招く意訳があったので修正いたしました。まだ、おかしい点がありましたら具体的にご指摘いただけると助かります。 ご指摘ありがとうございました。
    FK774 2010 年 9 月 26 日
    がんばってね
    白い恋人 2010 年 10 月 22 日
    iOSがシェア2倍、Androidがシェア20倍とか言ってるけど、何で倍数? iOSがシェア+0.6%、Androidがシェア+0.38%じゃん。iPhoneのほうが増えてるんでないの?
    プロ 2010 年 10 月 28 日
    ご指摘の通り、シェアの伸び幅は iOS の方が上ですが、この 1 年で Andoroid 陣営が大幅に存在感を増したということを示すために倍率を示しています。 iOS は現在では先行者優位を利用して比較的楽にシェアを拡大することができますが、Android はまだ立ち上がってから日が浅いためシェアを拡大するのは困難です。にも関わらず、Android はほぼゼロの状態から 0.4% にまでシェアを拡大しています。先行者優位が得られない黎明期にこれだけのシェアを獲得したというのは特筆すべきことだと思います。 Android が真に実力のあるプラットフォームであるか否かは来年中に iPhone を下せるか否かで判断できると思います。

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