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スキージャンプと立ちションの関係

2009 年 10 月 11 日 日曜日

スキージャンプでは 100 m 以上の距離を飛び、場合によっては落差が 100 m 以上に及ぶこともあると思います。では、なぜ足を骨折しないのでしょうか。揚力が発生しているからということもありますが、最大の理由は着地点が水平面ではなく斜面だからです。

高層マンションの屋上から飛び降りて水平な地面に垂直落下した場合を考えましょう。この場合、落下エネルギーはまっすぐ地面にぶつかってまっすぐ自分に返ってきます。そのため、足を骨折してしまったり命を落としたりするでしょう。

これは落下する方向と着地面が 90 度の関係にあるからです。この角度が小さくなればなるほど自分に返ってくるエネルギーは小さくなります。スキージャンプの場合にも飛来する角度と斜度が近いのでエネルギーはほとんど自分に返ってきません。しかし、K 点を超えて少しなだらかな斜面に落ちると落下エネルギーが自分に返ってくる割合が増えます。K 点をはるかに超えて平坦な地点に着地した場合にはおそらく命を落とすでしょう。

洋式便所で立ちションする際もこれと同じことが言えます。あなたはおしっこです。今、人体から飛び立って便器に着地ないし着水します。よく見ると便器も平坦なところと斜度があるところがあります。平坦なところに降り立つと危険です。落下エネルギーの内かなりの部分が上方に返ってきてしまいます。あなたは大変軽いので跳ね返ってしまいます。うまく真上に返ってくればまた便器の中に戻れますが、外に飛び出してしまう場合もあります。

おそらくあなたは着水したいという強い衝動に駆られているでしょう。水面は落下エネルギーが吸収されてかなり相殺されそうですがこれは罠です。確かに平坦な便器に落ちるよりも相殺されますが、水面は水平です。そのため、やはり落下エネルギーの内かなりの部分が上方に返ってきてしまいます。これも場外に落ちるでしょう。

斜面に落ちた場合はどうですか。この場合落下エネルギーはほとんど上方に返ってきません。合成ベクトルは前方斜め下方を向くので便器を滑り台がわりにして勢いよく着水することができます。一流スキージャンパーの着地と同じで大変美しい状態です。これはかなり気持ちが良いものです。着水までにかなり減速しているので跳ね返りも最小限に抑えられます。

このように跳ね返りを最小限に抑えつつも男性としての尊厳を最大限維持するためには、斜度のあるところ目がけて立ちションするのが良いでしょう。


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