市販石鹸と手作り石鹸の違い
しばらくアレッポのせっけんを使って見ましたがどーも違和感があるんですよね。肌の表面は油に覆われて心地よいのですが、何やら肌に違和感が。もしかしてこれがちまたで噂の「つっぱる」という現象なのでしょうか。
つっぱるというのを体験したことがないのでよく分かりませんがきっとこの感覚でしょう。肌に残った過剰油脂がアルカリ性なせいかもしれません。しっかり泡を洗い流した後に薄めた木酢液をかけると肌が中和されて違和感がなくなっていくのが分かります。こんなにいいせっけんなのにこれでは勿体ない。うーん、どうしたものか。
せっけんを自作すれば pH も思いのままなのでは? まぁ、つっぱりと pH は関係ないのかもしれませんが。という訳で、アン・ブラムソンのせっけん入門書を購入してきましたよ。この本によると市販のせっけんのほとんどがまがい物だそうです。せっけん作りは油と苛性ソーダ (水酸化ナトリウム) の反応によりせっけんとグリセリンの結合体を得るそうですが、グリセリンには商業的価値があるため市販のものはそのグリセリンをほとんど除去してしまうらしいのです。
グリセリンはダイナマイトや医薬品など様々な製品に欠かせない物質ですが、保湿効果が高くかつ人体に完全無害なので化粧品にも使われるそうです。そのグリセリンを除去してしまうのですから市販のボディーソープ等は保湿力が低いのですね。
ちなみに前回の記事に書いたあのネバネバこそがグリセリンだそうです。なるほど、どうりでアレッポのせっけんはしっとりするわけだ。市販のせっけんはそもそも合成界面活性剤を使用しているものも多いようです。そしてせっけんの特性は油の種類によって決まるため、油の配合割合を変えることで泡立ち重視や潤い重視など機能の違うせっけんを作れるそうです。
続く
(この内容は 2008 年 5 月 20 日に書きました)
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