アレッポのせっけん
という訳で使ってみましたよ、アレッポのせっけん。確かに鳩印より多少はしっとりしますがあまり油っぽさはないですね。ホントに油から作っているのでしょうか?泡立ちも少ないです。さすがに鳩印の泡立ちと比べたらかわいそうで、むやみに発泡剤を入れるよりはマシだとは思うのですが……。
しかし冬の儀式が不要になるほどじゃなくてがっかりだなぁ……。
と思ったら!
数日使ってるうちに表面がゼリー状に変質してきやがりました。ネチャネチャします (このネチャネチャは特別な成分の仕業なのですが、それは後で書きます)。色も茶褐色からうぐいす色に変わってきました。
ジーパン刑事なら「何じゃあこりゃああ!!」と絶叫するところです。このうぐいす色の部分を使うと洗い上がりがあの儀式後に近くなる!泡立ちは相変わらず悪いのですが、一度しっかり泡立てると決してへたらない豊かな泡になります。メレンゲより豊かな泡です。
これはもう鳩印には戻れませんなぁ。なんでも製造から 1 年以上熟成させるので表面は酸化して茶褐色になるのだとか。うーん、マンダム。風呂が楽しくなりました。しかし油から作ってる割にはそれほど油っぽくないのですね。……不思議だ。
そこでせっけんについて調べてみました。どうやら「けん化率」に秘密がありそうです。せっけんの製造工程で油は苛性ソーダと反応して全く別の物質 (界面活性剤すなわち、せっけん) に変わるために油っぽくないらしいのです。じゃあ、油は一切残ってないのかというとそうではありません。せっけん作りには、原料の油を全てせっけんに変えてしまうのではなく一部を油のまま残す、オーバーファット (過剰油脂) というテクニックがあるそうです。そして原料の油をどれだけせっけんに変えるかを「けん化率」というのだそうです。つまりけん化率 90% のせっけんなら油分が 10% 残っていることになります。
ほほ~。
石鹸作りね。そういや数年前に流行りましたね。映画「ファイトクラブ」でも作ってるシーンがあったくらいだし簡単なのかも……。石鹸を自作すればけん化率も思いのままだし……ちょっと調べてみましょうかね。
続く。
(この内容は 5 月 17 日に書きました)
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