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クラシック音楽熱

2008 年 3 月 8 日 土曜日

最近、ストラヴィンスキーにはまっています。

「きつね」という曲があって、序盤はしょっぼーい行進曲風なのですが途中から屈強な男どもが不協和音で叫び狂うという一見変態的な曲です。歌詞も「斧で切り刻んでくれよう!」とか「ナイフを用意しろ! 切り殺せ! 革紐を用意しろ! くびり殺せ」とかサイケデリックな感じなのですが一度はまると病みつきになってしまいます。

聞き慣れないうちは序盤のしょぼい感じが嫌いだったのですが、何度も聞くうちに「このしょぼさの後にはあの雄叫びが待っている」と体が反応するようになり、序盤のしょぼい感じも楽しめるようになりました。

世界的にはとても有名で素晴らしいとされるものを知らないのは全くもったいないと思います。また、有名ではないが実は非常に品質が良いものをまだ体験してないということもあるかもしれません。

これは映画・音楽・文学などを始めとする芸術文化、また食材や料理・酒などの食文化ほかにも観光地など私を取り巻くすべてのことにあてはまります。知識は力です。どんどん新しい分野に挑戦してどんどん知識を吸収したいと思っています。

どんな分野でもまずは浅く広く全てを体験し、その中で気に入ったものを深く掘り下げていくというのが私の好きなやり方です。とはいえ、我々の周りには高品質なものがあふれています。

例えば、冒頭にも挙げた音楽。自分で同じものを作りだそうとしたら何年・何十年かかるか分からぬというほど高品質なものが無数に存在します。そうした音楽に少しでも多く触れようとすると 1 つのアーティストは 1 週間程度が限界です。私の場合。大体一週間も経てばより斬新なあるいはより魅力的なアーティストを発見するものです。悪い場合には飽きます。そのためここ数年は 1 週間余りで自分の好みのアーティストが変わっていました。

しかし、ここ 10 か月くらいはストラヴィンスキーというクラシック音楽の作曲家の曲を毎日聴き続けています。これだけのロングランヒットはクイーン以来です。普通は長くても 1 か月で飽きます。しかし、この作曲家の曲は何度聴いていても飽きることがありません。日々、斬新で魅力的です。あの複雑に絡み合う不協和音が頭の中で融けあっていく感じがたまりません。

クラシック音楽は本当に果てがありません。まずは浅く、広くと思って最近はクラシックの作曲家の全集ものばかりを買っているのですがどの作曲家においても新鮮な驚きがあり、未知の領域を開拓していく充実感があります。非常に広大な世界です。最近では、「え?一発屋でしょ?」とか思っていた作曲家が実は偉大な作曲家だったということもありましたし、「バレエは大体こんなもんか」と思っていたらコンテンポラリーを観て鳥肌が立ったということもありました。

この世界の広さが一向に見えてこない。しばらくこの熱は引きそうにありません。


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