マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター SOD-310B の熱効率
続いては SOTO ウインドマスター SOD-310B の効率を計算します。
SOTO ウインドマスター SOD-310B,EtaPower Pot 1.0 L (フタなし)
温度 | 時間 | 発熱量 | 必要熱量 | 効率 |
---|---|---|---|---|
95 ℃まで | 1 分 35 秒 (95 秒) | 287.4 kJ | 156.4 kJ | 54.4% |
98 ℃まで | 1 分 46 秒 (106 秒) | 320.7 kJ | 161.8 kJ | 50.5% |
燃料使用量 | 7.03 g (容器 IP-110 187.85 g → 180.82 g) |
温度 | 時間 | 発熱量 | 必要熱量 | 効率 |
---|---|---|---|---|
95 ℃まで | 1 分 59 秒 (119 秒) | 383.7 kJ | 228.5 kJ | 59.6% |
98 ℃まで | 2 分 12 秒 (132 秒) | 425.6 kJ | 236.4 kJ | 55.5% |
燃料使用量 | 9.33 g (容器 IP-110 205.86 g → 196.53 g) |
2013 年に発売された国産のガスストーブの限定カラーです。マイクロレギュレーターを搭載しており高温時から低温時まで安定した出力が可能だそうです。また,風防を兼ねた意匠のおかげで風にも強いという無敵のガスストーブです。当時は別売の大型五徳と合わせて 1 万円弱しましたが今は 8,000 円強で買えるようになりましたね。
上記,試験から判断すると SOD-310B は 1 分間で約 4 g のガスを消費します。60 分で 240 g なので,出力は 45.616 kJ/g × 240 g/h = 10,947.8 kJ/h = 3,041 W = 2,617 kcal/h。最大出力は公称で 3,300 W (2,800 kcal)。おそらくこちらも高位発熱量ですからほぼ実測値からの計算結果通りです。ただし,SOD-310 の公称使用時間は 230 g の SOD-725T で約 1.5 時間,105 g の SOD-710T で約 0.68 時間ということになっています。公称燃料使用速度は 153 ~ 154 g/h ということです。これは明らかに最大出力時ではありませんね。弱火時ならいくらでも長くできますのでちょっとずるい気がします。
肝心の効率は 6 割を割っています。SOD-310 は炎が大きいですから恐らくはポットの鍋底が狭いせいで燃焼効率と熱効率が落ちているのでしょう。これでは公平な試験とは言えません。もう少し大きい鍋で追加試験を行う必要があります。
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