自作自転車の泥よけ
自作ロードバイク (自転車) のパーツ紹介。泥よけ。
必要性
公道を走るロードバイクのほとんどが泥よけを装備していませんが、通勤用自転車には泥よけが必要です。道路交通法には次のようにあります。「ぬかるみ又は水たまりを通行するときは、泥よけ器を付け、又は徐行する等して、泥土、汚水等を飛散させて他人に迷惑を及ぼすことがないようにすること。」(71 I) 泥よけは必須装備ではありませんが、泥よけを装備しない場合には、上記規定により雨の日は事実上走行不能ですし、晴れの日であっても水たまりを回避するか徐行する必要があります。ロードバイクの端正なシルエットを損ないたくない気持ちは分かりますが雨の日も走る通勤用自転車には泥よけを装備せざるを得ないでしょう。
スマートさ
泥よけに要求されるのも軽量性とスマートさです。シルエットを損ねないものを選びたいですね。
社名 | CRUD (イギリス) |
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パーツ名 | Roadracer mk2 |
公称重量 | 180 g |
購入日 | 2010 年 12 月 6 日 |
実測重量 | 合計: 182 g, 前輪用: 74 g, 後輪用: 108 g (最も長い組み合わせの場合) |
送料込み 購入価格 | CRC (イギリス) で 23.61 ポンド (2,900 円) くらい (入手先一覧と製品サイト) |
軽量性とスマートさを追求し [Crud] Roadracer mk2 を採用したのですが、十数日使用したところ色々と問題が発生しました。走行時の振動によりプラスチックのネジがゆるみ、泥よけの延長部分が脱落し紛失してしまいました。強く締めすぎるなとの記載があったのですがまさか緩んでしまうとは。ロックタイトを使うべきでした。
また、[Crud] Roadracer mk2 は着脱が面倒なので輪行時に不便なことも分かりました。これはほとんどの泥よけに共通のことでしょう。
それから、一番致命的だったのがクリアランスです。[Crud] Roadracer mk2 はタイヤと泥よけの間のクリアランスが極端に短く、それが同製品のスタイリッシュさの要因でもあるのですが、フレームによっては取付ができないことがありました。私のフレームもリアブレーキとリアタイヤの間のクリアランスが狭いので [Crud] Roadracer mk2 を装着すると後輪は 22C 以下のタイヤしか使えませんでした。
私が使っているタイヤが前が 22C で後ろが 24C という変則タイヤだったので、タイヤの前後を交換することで当座をしのぎました。しかし、現在は 22C 以下の太さをラインナップするタイヤも少なくなってきているため、泥よけのためにタイヤを選ぶというのではストレスがたまります。そこで、[SKS] RACEBLADE LONG を購入しました。
[SKS] RACEBLADE LONG はワンタッチで着脱ができ、なおかつ、私のフレームでも後輪に 24C のタイヤが使えました。
社名 | SKS (ドイツ) |
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パーツ名 | RACEBLADE LONG |
公称重量 | 461 g |
発売時期 | 2011 年 9 月頃 |
購入日 | 2012 年 8 月 12 日 |
実測重量 | 合計: 458.82 g (前輪用: 218.96 g, 後輪用: 239.86 g) フラップを付けなければ 414.10 g マウント部 47.48 g スキュアー用ラグ: 5.75 g x 4, ブレーキ用ブラケット 小 (後輪の後ろ側用): 4.74 g x 1, ブレーキ用ブラケット 中: 6.58 g x 4, ブレーキ用ブラケット 大 (1.5” フォーク用): 8.52 g x 1 (通常、ブラケットの大と中は一つずつ余る) 着脱可能泥よけ部分 365.46 g ステー: 106.22 g x 2, 後輪用泥よけ大: 68.36 g x 1, 後輪用泥よけ小: 18.94 g x 1, 前輪用泥よけ大: 43.66 g x 1, 前輪用泥よけ小: 22.06 g x 1 フラップ部分 44.72 g フラップ: 21.78 g x 2, フラップ固定ボルト・ナット: 0.58 g x 2 |
送料込み 購入価格 | CRC (イギリス) で 33.32 ポンド (4,200 円) くらい (入手先一覧と製品サイト) |
ただし、SKS では後輪の後ろ側用としてブラケット小を使うように指定していますが、これだと私のフレームの場合、泥よけと 24C タイヤが干渉してしまい泥よけの装着ができませんでした。SKS の指定に反して、ブラケット中を使えば何の問題もなく 24C タイヤが使えました。
[SKS] RACEBLADE LONG は 2012 年 7 月 26 日にリコールが発表されています。2012 年 5 月以前に製造されたものはホイールが外れやすいなどの問題があるようです。2012 年 6 月以降に製造されたモデルではスキュアー用のラグとフラップの固定具が変更されています。ラグは切り欠きがなくなってリング状になり、スキュアーをリングに通すようになっています。フラップ固定具ははめ込み式ではなくボルトとナットに変更されています。
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