坂井三郎さん
かつて、日本には坂井三郎という優秀なパイロットがいたそうです。寡聞にして知りませんでしたが、調べれば調べるほどこの人はすごい。
昼間でも星が見えるほどの視力をもって撃墜記録を伸ばしたという事実もさることながら、人間としても魅力的です。彼の逸話の 1 つを Wikipedia から引用しておきます。
大型輸送機を見逃す
1942 年初頭、オランダ領東インド (今のインドネシア共和国)・ジャワ島の敵基地への侵攻途中で発見した敵偵察機を攻撃するために味方編隊から離れた坂井は、偵察機撃墜後に侵攻する日本軍から逃れる軍人・民間人を満載したオランダ軍の大型輸送機 (坂井はダグラス DC-4 と回想しているが実際には DC-3 と思われる) に遭遇した。
当時、当該エリアを飛行する敵国機は軍民・武装の有無を問わず撃墜する命令が出ていた。容易に撃墜可能であったが、坂井はこの機に敵の重要人物が乗っているのではないかと考え、生け捕りにしようと味方基地へ誘導するために輸送機の横に並んだ。この時、坂井は輸送機の窓に震え慄く母娘と思われる乗客たちが見えることに気づいた。これを見て「逃がそう」と思った坂井は手を振ってその場を離れ、帰投後上官には「雲中に見失う」と報告した。
命令通りに撃墜せずに逃がしたことは恥ずべきことと感じていた坂井は、戦後の著作にもこのことを記述しなかったが、年を重ねるに従って考え方が変わり、終戦から 50 年近く経った頃の講演会で初めてこのことを明かした。
なお、これと同じ頃、当時機内から坂井機を見ていたオランダ人の元従軍看護婦が、「あのパイロットに会いたい」と赤十字等の団体を通じて照会したところ、当該パイロットが有名な坂井三郎であることを知り、非常に驚いたようである。2 人は再会し、互いの無事を喜び合った。
水道橋には何でも 10% オフで販売している本屋があって、その店で「大空のサムライ」シリーズを全部まとめて注文しました。久しぶりの衝動買いです。「大空のサムライ」シリーズは amazon でも総じて評価が高いようですし到着が楽しみです。
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