油脂 50 g で作るせっけん
0.01 g 単位で計測できる計量器も届いたので、ロットのサイズを 1/8 (油脂 50 g) にしてせっけんを作ってみました! 鹸化率は 85%。失敗しましたが……。
結論からいうと油脂 50 g はダメですね。減損の量が相対的にとても大きくなってしまうからです。泡立て器に付着した素地、鍋に付着した素地、それらの量がかなり多くて歩留率は 68% くらいでした。もし、きっちり乾燥させていたら歩留率は50% 台まで落ちたのではないかと思います。油脂は少なくとも 100 g はあったほうが良さそうです。
しかし、今回の失敗の原因はロット・サイズではありません。失敗の要因は電動泡立て器を使ったことです。最後まで気がつかなかったのですが、泡立て器と鍋が接触していたらしく、鍋がごく微量削れてしまったのです。一番最後の素地を鍋から容器に移す段階で、金属の黒い微粉が素地に混ざっていることに気がつきました。ほとんど熟成させずにすぐに希釈して使ってしまったのも失敗の原因の一つです。
使い心地は今までのレシピとかなり違いました。髪はきしむし、アルコール臭いし。しかも油脂が大量に分離してしまいました。これは鹸化率のせいかもしれませんし、ほとんど熟成させなかったせいで鹸化が十分に進まなかったせいかもしれません。試験紙でチェックした限りでは pH は問題ないと思ったのですが……。やはり、デジタルの pH 計が欲しいっす。
- 電動泡立て器は使わない。
- アルコールはきっちり揮発させる。
- 最低 3 日くらいは熟成させる。
次からこの 3 点に気をつけます。電動泡立て器を使っても危険な溶液が飛散しやすくなるだけで、特に鹸化は早まりませんね。電動泡立て器は封印したほうが良さそうです。それから、金属の鍋も使わない方がいいかもしれませんねー。温泉でも感じましたが金属の影響はかなり大きそうです。
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