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x86 が手の平に降りてくる!

2008 年 4 月 2 日 水曜日

今年の 3 月はずっとこのことについて考えずっとワクワクしっぱなしでした。今なおワクワクしています。

インテル が 3 月 3 日に超省電力 CPU 、Atom™ (アトム) を発表しました。アトムのターゲットはいわゆる UMPC (超小型 PC) と携帯電話です。

何がすごいかというと Windows XP や Vista を搭載した超小型機器が実現可能になり、PC 用に作ったソフトがそのまま携帯電話上で動くようになるのです。

挑戦したことがある方ならお分かりでしょうが、今までは携帯電話用のソフトを作るのはとても大変だったそうです。携帯電話には統一されたプラットフォームが存在しないらしいので、あるソフトを作っても各携帯電話毎に個別のチューニングを施さねばならなかったそうです。知り合いのあるお方がぼやいていました。ひとりで使う分には問題ないのでしょうけどね。

世の中に出回る携帯電話端末は何種類あるか分かりません。それらを全て買い集めるだけでもいくらかかるか分かりません。キャリアの審査やさまざまな試験などが必要になる場合もあり、それだけで数ヶ月です。その間にどんどんと新しい機種が発売されます。事実上、個人での開発はほぼ不可能でした。

しかし、Atom の登場により今後はそうした障害がなくなります。例えば私が作成した foobar2000 (自由度が高い音楽管理再生ソフト) がそのまま携帯電話や UMPC 上で稼動することになるわけです。これが世界に与える衝撃は非常に大きいと思います。少なくとも私が iPod を購入する可能性はなくなりました。iTunes + iPod のために全ての音楽ライブラリを MP3 などに変換するのは非常に労力のかかる仕事だろうと懸念していたので喜ばしい限りです。

それから携帯電話の使いづらいメーラ (メールソフト) や貧弱な辞書機能とも永久におさらばです。UMPC においては消費電力の減少に伴いもっと連続稼動時間が伸びるでしょう。私は富士通の loox u にアトムが搭載されたらこれをポータブル・オーディオ・プレイヤーとして改造したいと思っています。iPod よりもはるかに使い勝手のいいプレイヤーになることでしょう。

技術は我々の生活をどんどん豊かにしていきます。


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