電卓マニアの思い、通ず。
電卓には色々な機種がありますが下記の 4 種類に区分できます。
- 普通の電卓
- 業務用の電卓
- マニア向けの電卓
- その他の電卓
関数電卓などがその他の電卓で、みなさんが持っているであろうコンパクトな電卓が普通の電卓です。
さて、業務用の電卓とは何でしょうか。それは普通の電卓を大型化し「00」キーを搭載したものです。経理の人が使っているのを見たことがあるかもしれません。大きくすることで全ての指でのタイピングが可能となります。また重量が大きくなり安定します。すなわち大型化により高速タッチが可能となるのです。さらに「00」キーの採用により省力化も果たしています。
夢の電卓です。細かいことを言えば同時押しに対応したり打鍵感を向上させたりしていますが、そこはメーカーごとにアプローチが違います。
それではマニア向け電卓とは何でしょうか。マニア向け電卓とは業務用の電卓に「000」キーを載せたものです。すなわち「0」キー、「00」キー、「000」キーを搭載した電卓です。今、私がそう定義しました。
業務用電卓の最大手は casio ですがマニア向け電卓の最大手は citizen です。casio, sharp ともにマニア向け電卓は製造していませんが、Canon は WS-1400H (14桁) という機種を製造しています。ただし、これは Canon U.S.A. 製造なので日本では一般に流通していません。個人輸入するしかありません。
一方、citizen はというと 国内モデル で下記の 4 機種、
- DM1204 (12桁)
- DM1243Q (12桁)
- DM1242Q (12桁)
- USB-120
海外モデル では
- SDC-395II (16桁)
- SDC-384II (14桁)
- SDC-414II (14桁)
- SDC-8955 (DM1243Qと同機種か) (12桁)
- VC-470TIV BP (12桁)
- SDC-435II (16桁)
- SDC-640II (14桁)
- SDC-660II (16桁)
- SDC-344II (14桁)
- TDS-2000 (12桁 デュアルディスプレイ citizen systems europe)
以上、10 機種をラインナップしています。
Canon の WS-1400H はアメリカから簡単に輸入できますが citizen の海外モデルは英語圏では販売されていないようなのでひどく手こずることになります。ドイツ語圏やフランス語圏でも販売されていないのが厄介です。
そういう訳で citizen の前に Canon の WS-1400H の販路を示しておきます。
米 Canon WS-1400H 3つあたりの値段
- circuitcity.com
Sub-Total: $ 44.48
Shipping: 国際配送不能
Total: - - cleansweepsupply.com
Sub-Total: $ 65.73
Shipping: $ 30.03 (要見積)
Total: 95.76 - A Matter of FAX
Sub-Total $ 84.84
Shipping: $ 29.06
Total: $ 113.90 - calculator Source
Sub-Total: $ 77.85
Shipping: $ 37.85
Total: $ 115.70
私は cleansweepsupply で 3 つ注文したので 1 つあたり 31.92 ドルでした。
さて、citizen の方はというとほとんどがロシア語のサイトなので一時は断念しました。しかし、この記事を書いているとやはりどうしても欲しくなってしまいました。電卓が欲しい電卓が欲しい。
そこで日本シチズンに事情と私がシチズンを愛していることを伝え、日本での入手経路を尋ねました。
しかし、やはり海外専用モデルなので国内では一切販売していないとのこと。でもどうしても欲しい。電卓が欲しい電卓が欲しい。やはり輸入しかありません。今度は日本での入手経路ではなく販売国を日本シチズンに尋ねてみました。もし英語圏の国で販売しているならその国から輸入するつもりでした。英語圏がダメでもドイツ語とフランス語なら大学で熱心に勉強したので何とかなるだろうと思っていました。
そしたら何と!
担当の M 女史が海外営業部に手配をかけてくれたそうで 1 つだけ SDC-395II を確保できたとのこと!
すごい!! シチズンすごい! この場を借りて担当のM女史に感謝の意を表したい。本当にありがとうございました。ただ、こうした入手方法は非常にレアケースで、実際にはありえないということを承知していただきたいと思います。この記事を読んだ人はマネをしないでください。恐らく M 女史に迷惑がかかってしまいます。
ちなみにサンワサプライの電卓テンキーもマニア向け電卓だが打鍵感は最悪です。
しかし、本当に嬉しい。こんなに嬉しいことは久しぶりである。こうしたことは日本企業特有のことではないだろうか。CITIZEN の企業体質というものを高く評価したい。
本当にありがとうございました。このご恩は忘れません。
2007 年 9 月末 ~ 10 月
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