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SI 接頭語と 2 進接頭語

2007 年 3 月 29 日 木曜日

昨日、ブラっとアキバの User's Side に寄ったら 1 テラバイトのハードディスクが明日入荷するという広告が貼りだされてました。つまり、今日入荷です。ようやくテラバイト時代の到来ですね。

去年から発売のアナウンスはされてましたが、店頭広告をみるまでは忘れていました。発売されるのは Deskstar 7K1000 です。こいつのスペックはちょっとすごい。1,070 Mb/s ということは 133.75 MB/s ですよ。速い。しかも動作音量は 30 dB 以下とそこそこの静音モデル。価格は 49,800 円と思ったより安い。

1,000 GB ということ は 931 GiB で 0.909 TiB。ここまで単位が上がるとズレがかなり大きくなってきますね。

ちなみに Gi という単位。「ぎびー (gibi)」と発音され 2 の 30 乗 (1,024 の 3 乗) であることを示す 2 進数の接頭語です。ここで接頭語についての説明をするー。させていただくー。強引にするー。

SI 接頭語と比較すると分かりやすいと思います。

SI 接頭語
記号 読み方 10n 1 000n 10 進数表記
K キロ 103 1 0001 1 000
M メガ 106 1 0002 1 000 000
G ギガ 109 1 0003 1 000 000 000
T テラ 1012 1 0004 1 000 000 000 000
P ペタ 1015 1 0005 1 000 000 000 000 000
E エクサ 1018 1 0006 1 000 000 000 000 000 000
2 進数接頭語
記号 読み方 2n 1 024n 10 進数表記
Ki キビー 210 1 0241 1 024
Mi メビー 220 1 0242 1 048 576
Gi ギビー 230 1 0243 1 073 741 824
Ti テビー 240 1 0244 1 099 511 627 776
Pi ペビー 250 1 0245 1 125 899 906 842 624
Ei エクスビー 260 1 0246 1 152 921 504 606 846 976
Zi ゼビー 270 1 0247 1 180 591 620 717 411 303 424
SI 接頭語と 2 進接頭語の比較
SI 接頭語表記 2 進接頭語表記
1 KB 0.976 562 5 KiB
1 MB 0.953 674 316 406 25 MiB
1 GB 0.931 322 574 615 478 515 625 GiB
1 TB 0.909 494 701 772 928 237 915 039 062 5 TiB

参照サイト: Definitions of the SI units: The binary prefixes

記憶装置の容量は、店頭や広告では 1,000 の乗数で計算されますが、パソコン上では 1,024 の乗数で計算されます。にも関わらずいまだに両者は同じ接頭語が使われています。パソコン上での単位表示は 2 進接頭語を用いるべきです。

例えば、320 GB の HDD を買ってきて PC につなぐと 298 GB と表示されます。これを原因とする初心者のクレームはあるらしいのです。「320 GB の HDD を買ったのに 298 GB しかないんです」というような。しかし、PC 上で 298 GiB と表示させればそうしたクレームは減るでしょう。パソコンでどのように容量が計算されるかは知らなくても、単位が違えばそれだけで違和感を薄くなるのではないでしょうか。

この店頭と PC の表示間の乖離は今後ますます大きくなります。1 TB ならまだ PC 上では TB 表記はされないと思いますが、2 TB くらいから TB 表記されるのではないでしょうか。10 TB の HDD は 9.1 TB と表示されてしまいます。Vista の次の OS では 2 進接頭語を採用してもらいたいものです。ちなみに 8 bit = 1 Byte であるので 100 Mbps といえば 12.5 MB 毎秒 となります。


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