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なぜ D ドライブを活用するのか

ファイルごとに保存場所を変える

パソコンの中には様々な情報がありますね。それらは通常は ハードディスクドライブ (HDD) の中に納められています。HDD 内に納められている情報はその性質によって収納する場所を変えましょう。そうすることで HDD の断片化 (速度低下の原因) を防げるだけでなく、パソコンのバックアップと復元の効率を飛躍的に高めることができ、さらにソフトウェアによっては高速化も期待できます。

HDD は消耗品ですので故障に備えてバックアップをとる必要があります。HDD が壊れたりウイルスに感染してデータ消失を経験するまではこの必要性が分からないかもしれません。

システムとデータは別々にバックアップしよう

HDD 内の情報をバックアップするにはその種類ごとに区分してバックアップを取ると効率的です。例えば、パソコンに 1 TB の HDD だけが繋がれていて、これを丸ごとバックアップした場合を考えましょう。その中には大量の音楽ファイルなども含まれているでしょう。パソコンが不調になったのでバックアップした時点の状態に戻すと、システムは好調な時点に戻りますが音楽フォルダなどもバックアップの時点に戻ってしまいますのでバックアップ以後に購入した音楽ファイルは消えてしまいます。丸ごとバックアップではなく適宜区分してバックアップをとれば必要なところだけ復元することができますのでこちらのほうが効率が高いですね。

システムのバックアップは HDD 丸ごと

しかし、パソコンが不安定になったときなどに備えて、システムのバックアップをとる際には HDD を丸ごとバックアップする必要があります。そこで、パソコンのシステムと音楽ファイルなどのデータは別々にバックアップするためにはシステムとそれ以外を別々の HDD に保存しなければなりません。

パーティション

HDD が 1 台しかない場合にはどうすればよいでしょうか。

その場合には、1 台の HDD に区切りを入れましょう。するとパソコンは HDD を 2 台だと認識するようになります。このような HDD の区切りをパーティションと呼び、HDD を区切ることをパーティションを切るとかパーティショニングといいます。パーティションというのは仕切りですね。仕切りで部屋を 2 つに分割するイメージです。パーティションの切り方については次のページ (編集中) を参照してください。

ファイルの振り分け方

さて、HDD が 2 台になったら実際に振り分けていきましょう。通常、1 台目の HDD が C ドライブ、2 台目が D ドライブになっています。

振り分けは「単独で利用可能か」という観点によって行いましょう。例えば、秀丸というテキストを編集するソフトがあります。これの実体は C ドライブの Program Files の中の Hidemaru というフォルダの中にあります。しかし、このフォルダを他のパソコンにコピーしたとしてもそれをそのまま使うことはできません。

逆に、同じ Program Files にあっても foobar2000 というソフトは設定次第では他のパソコンにコピーしてもそのまま使うことができます。このように単独で使えるソフトなどは D ドライブに置いておくことで C ドライブのみを復元したときも最新の設定をそのまま引き継ぐことができます。

ソフトをインストールする際にプログラム (インストーラ) を実行する必要がなく解凍するだけで使えるソフトのほとんどは単独で使えます。そうしたレジストリを使わないソフトはそもそも C ドライブの Program Files の中ではなく D ドライブに解凍するようにしましょう。動画や音楽ファイルも単独で使えますので D ドライブ以降に置きましょう。

さて、先程の秀丸のフォルダの中にも単独で使えるものがあります。設定などのデータです。これらも D ドライブに置いておけば、C ドライブをリセット (クリーンインストールといいます) して秀丸をインストールしなおしたとしてもすぐに以前の設定を引き継ぐことができます。これについては 秀丸の解説ページ に載せています。

このサイトでは 便利なソフトのインストール方法 などを紹介していますが、それらのソフトの設定ファイルを D ドライブに置く方法についても合わせて記載しています。このように振り分ければシステムのバックアップと復元は C ドライブのみで行えます。クリーンインストールも気軽に行えますね。


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