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イヤーマフ比較

防音保護具には耳栓以外にもイヤーマフというのがあります。映画で射撃中に耳当てをしているのを見たことないでしょうか? あれです。イヤーマフは高額で、耳栓よりも遮音性が低いものの、耐久性が高く何度でも使えます。しかも、誰でも簡単に素早く装着できます。映画でよく見るのもこの特性のせいかもしれません。耳栓との併用で素晴らしい効果が得られるんじゃないかと思って耳栓と一緒にイヤーマフも輸入してみました。

実際に両者を併用してみると、確かに相乗効果は得られますが劇的に遮音性が向上するわけではありませんでした。例えば、地下鉄では
耳栓のみ: 吊り革のきしみやヒソヒソ声、トンネル内での列車の走行音の残響が聞こえなくなります。空調の音や走行音 (ガタンガタン) は聞こえます。
耳栓 + イヤーマフ: 空調の音と走行音が少し減少します。車内放送 (男声) の大きさもほんの少し減少します。

資料によれば、耳栓とイヤーマフを併用した場合の NRR は 37 dB までいくこともあるようです。もちろん、併用する耳栓とイヤーマフを買えれば遮音性能は増減するでしょう。残念ながら NRR が 37 dB という資料はどこで見つけたか忘れてしまいました。大手防音保護具メーカーが PDF で公開していたので興味がある方は探してみてください。

なお、イヤーマフはメガネと併用すると単独使用にくらべ低音のスポイルが顕著になります。正確なところは不明ですが NRR は 3 ~ 5 ポイントほど低下していると推測されます。

Leightning L3
名前 Leightning L3 Headband
製造 米国 Bacou-Dalloz Hearing Safety Group BILSOM 社
NRR 30 dB (SNR 36 dB)
価格 4,000 円くらい (ヤフオク)
遮音性能 耳栓と比べると全体的に遮音性が落ちます。特に低音の遮音性はかなり落ちるので人の声がよく通ってしまいます。3M の 3 段きのこ以下。
備考 Leightning L3 の吸音材には比較的スカスカなスポンジが使われています。
これを低反発ウレタンフォームに交換すると遮音性が向上します。
ドンキでこの素材の座布団が 1,000 円くらいで手に入ります。
体感できるほどの効果が得られるので NRR は 1 以上向上していると思われます。
Leightning L3 の ANSI Specs
周波数
(Hz)
125 250 500 1,000 2,000 3,150 4,000 6,300 8,000
遮音値
(dB)
23.8 28.8 36.5 39.9 35.3 38.7 39.0 41.0 40.8
標準偏差
(dB)
2.2 2.3 2.4 1.9 2.3 2.8 2.1 2.4 2.3
Leightning L3
名前 Leightning L3 Headband
製造 米国 RIDGELINE 社 PRO EARS ULTRA PASSEVE SERIES
NRR 33 dB
価格 本体 $35.95 + 送料 $43.17 (個人輸入)
遮音性能 Leightning L3 と比べると明らかに遮音性が落ちます。NRR が 33 dB というのは何らかの方法で標準偏差を下げることによって実現していると思われ、実力を伴っていません。
備考 遮音性能の詳細は下記数値を参照。この数値は製品の包装にしか書いておらず、その数値にも ANSI Specs とは書いてません。
Pro Ears Ultra 33 の ANSI?
周波数
(Hz)
125 250 500 1,000 2,000 3,150 4,000 6,300 8,000
遮音値
(dB)
15 22 32 42 40 36 34 40 37
標準偏差
(dB)
0.9 1.3 1.2 1.1 1.9 1.2 1.3 1.9 2

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