紛失対策
スマートフォン紛失対策
警察もそんなに暇ではありません。携帯が盗まれたくらいでは易々とは動いてくれません。そこで、携帯端末を GPS で追跡して紛失に備えましょう。
Google Latitude
Android の公式アプリ Google Map には Google Latitude (ラティテュード) という機能があり、この機能を有効化すると携帯端末の現在地を友人達に発信することができます。携帯端末の現在地は他の携帯端末や PC から確認することができます。
まずは Google マップを起動して左上のアイコンをタップして Latitude の画面を開きます。
自分の名前をタップ → [プライバシー設定を編集] → [現在地送信] → [現在地を検出] を選択。これで自動検出が有効になります。
自動検出を有効にするためには、さらに OS の設定 → [位置情報とセキュリティ] → [ワイヤレスネットワーク] をオンにする必要があります。これでバックグラウンドでの自動検出が可能になります。
しかし、自動検出は基地局からの情報をもとにしており、GPS は一切使われませんのでかなり精度が悪くなります。Wi-Fi と接続中は自動検出時も Wi-Fi からも位置情報を取得しますが、Google Maps を開かない限り GPS は使われません。これでは紛失時に役に立ちません。
カレログ 2
カレログが無料になって帰ってきました。本来はパートナーの端末にインストールしてパートナーの動きを監視するアプリですが、その挙動が個人情報保護法の観点から問題視され、総務省の指導が入るまでの騒動になりました。その後、通話履歴を閲覧する機能を削除するなど諸々の仕様を変更した カレログ 2 (アンドロイド用リンク) がリリースされました。カレログでは 30 日間あたり 525 円の利用料が必要でしたが、カレログ 2 では利用料が無料になり使いやすくなりましたので試しにインストールしてみました。
インストール直後に端末のアカウントに登録されているメールアドレスを絶対に利用しなくてはならないなどの面倒な点もありますが、捨てメールアドレスを端末に登録することで気兼ねなく利用できるようになります (最初にこのメールアドレスに認証メールが送られます)。
カレログ 2 は端末上では一切の操作ができません。カレログ 2 を開いても自分が登録したメールアドレスが表示され、何分おきに監視されているかを知ることができるのみで、一切の操作ができません。更新間隔を変更できそうな気がしますができません。また、カレログ 2 は端末起動時に自動で起動し、アンインストールする以外に終了方法がないなど、純粋な監視アプリとしての片鱗をうかがわせますが、自分で使う分には問題ありません。
端末上では鬼畜なアプリにしか見えませんが、PC で 監視用サイト を訪れるときれいなインターフェースに驚きます。うまく隠したもんです。また、解説サイト では猫のイラストが多用されておりとても柔らかい印象を受けます。「自分がドコにいてるのかを相手に地図で説明できるよ!」など関西をうかがわせる表現もあったりして面白い。
数日間利用してみましたが、とても便利なアプリです。Google Latitude とは異なり、バックグランドから GPS で位置を取得するため非情に精度が良いのが印象的でした。GPS が無効の時は基地局情報を取得します。これで無料とはすごい。
ただし、位置情報を定期的に送信する仕組みの割には 24 時間しか履歴が残らないなど、不思議な部分もあります。だったら、Google Latitude のように現在地だけ分かれば十分では、と思ってしまいます。バッテリーの持ちも心配です。旦那がリストラされていないか確認するためには有用かもしれません。
ちょっと気になるのが通知バーにアイコンが常駐することです。アプリ改善により常駐するようになったそうですが、正直うざったい。端末が仮に盗難されたときには監視されたことがバレてしまいます。そうなれば、GPS をオフにされるか Location Spoofer 等で現在地を偽装されるでしょう。いや、正直に言うと他人にバレるのが恐ろしいです。友人なら説明できるでしょうが、例えばドコモショップの店員に端末を見せなければならないときなどにバレるのではないかと思うとかなり恥ずかしいものがあります。
Cerberus
そこで、Cerberus (アンドロイド用リンク) です。発音はケルベルスですがケルベロスと言った方が馴染みがあるでしょう。ギリシャ神話の有名な番犬ですね。
Cerberus はカレログ同様ブラウザから監視するアプリです。Google Latitude やカレログは自動で位置情報を送信しますが、Cerberus は基本的にはブラウザから指示した場合のみ現在地を送信しますのでとても電池に優しい。緊急モードをオンにすれば自動で位置情報を送信させて追跡することも可能です。
[ワイヤレスネットワーク] がオフになっていても一時的にオンにして基地局情報から現在位置を取得します (少なくとも Android 2.2 では動作)。これは頼もしい。また GPS がオフになっていてもオンにできます (Android 2.3.3 以降のみ)。通知バーの常駐もありません。端末からアプリの設定を変更することもできます (ただし、設定画面に入るためにはログイン ID とパスワードを毎回要求される)。
まさにカレログ 2 の欠点だけを排除したような優れたアプリです。
Cerberus の最大の特徴は遠隔操作です。ブラウザからあるいは SMS 送信により下記の操作が可能です。
ケルベロスのサイトにログインするとまず Google Maps が表示されますが、この時に強制的に基地局位置情報を取得します。
- トラッキング開始 (トラッキング停止するまで GPS で位置情報を送信させて現在地を追跡する)
- トラッキング停止
- デバイス情報取得 (IP アドレス、電話番号、SIM カードのシリアル等取得)
- コードでロック (暗証番号によるロックをかける)
- メッセージ表示 (任意のメッセージを端末に表示させる。画面タップで解除。)
- メッセージでアラーム開始 (メッセージ表示と同時に音量設定無視のアラーム音を鳴らす。自宅で携帯を紛失したときに便利。)
- 通話記録取得 (直近の通話履歴 (電話日時・電話番号・発着信の別) を 15 件取得。電話帳に登録の電話番号であればその名前も表示)
- SMS ログの表示 (直近の SMS の送受信履歴を取得。メッセージの内容も含む。)
- 電話をかける (任意の電話番号に電話をかける)
- 音声録音 (周囲の音声を 300 秒までの指定の秒数間録音。音声ファイルは 3GPP 規格でコーデックは MPEG4 AMR。ファイルはブラウザからダウンロード可能。)
- 写真を撮る (シャッター音つき (無音化してると鳴りません)。撮影した写真は登録したメールアドレスに自動配信される。端末には送信履歴は残らない。)
- スクリーンショット取得 (ルート取得端末のみ。スクリーンショットの処理は写真と同様自動配信される。)
- 緊急モード (位置情報と SIM カード情報を任意の時間ごとにメール配信する。最低配信間隔は 1 時間。位置取得時に強制的に Wi-Fi をオンにする。)
- アプリ一覧画面から隠す (実行後すぐにアプリ一覧画面の Cerberus のアイコンが無効化される。端末再起動後はアイコンも表示されなくなる。事前に実行しておこう。)
- アプリ一覧画面へ表示する (こちらは再起動を待たずにすぐに表示される)
- デバイスメモリーの削除 (多分、ROM 内のデータの全削除)
- SD カードメモリーの削除 (多分、SD カード内のデータの全削除)
端末上で Cerberus を起動 → [SIM チェッカー設定] から自分の SIM を認証させて起きましょう。
スクリーンショット取得時に Superuser のメッセージが毎回出ますが、これでは泥棒に Cerberus の存在がばれてしまいます。そこで、通知を挿せないようにしましょう。
Superuser を起動 → Menu ボタン → [環境設定] → [通知] のチェックを外しましょう。
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